【出産レポNo.65】カンガルーケアは人生で一番幸せな時間でした

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私の初めての出産は29歳の時でした。結婚してから5年、6回の人工授精を経てやっとのことで授かった赤ちゃんです。

妊娠期間中は私が妊娠糖尿病になりかけたこと、小さいことですと、予定日目前で赤ちゃんが逆子になったり(逆子体操の結果きちんと元に戻りました。体操関係なく自然に戻っただけかもしれませんが…)体重(私の)が増えすぎて看護師さんに怒られたり、赤ちゃんの心音がなかなか聞こえなかったり、いつもおまたをギュっと閉じていて、なかなか性別を判定させてくれなかったり。など、色々とありましたが、その当時は赤ちゃんの事が第一の心配事でしたし、初めての出産だったのでヒヤヒヤの連続でしたが、今思えばどれも些細な、あんなに心配することなかったな~と笑える程度のトラブルです。

それ以外はおおむね順調で、予定日3日すぎての出産でした。
初産だと予定日よりは遅れることが多いので、ほぼ標準の出産時期ですね。
出産は予定日の3日後ですが、後から思えばあれは陣痛だったんだ!と思える腹痛が予定日当日にありました。

本格的な陣痛がくる3日も前のことです。普通にスーパーで買い物をしている途中、便秘のような下痢のような、いわゆるまさにうんちしたい!って時の腹痛があり、急いでトイレに行きました。ですが、何も出ません。気のせいだったかな?と思い再び買い物に戻ると、またさっきの腹痛がきてトイレへ。でもまたしても何も出ません。そうこうしているうちに痛みも引いていき、そのまま痛くなることもなく…
その3日後の朝、明らかに3日前のうんち系とは違う(似ていますが)鈍い腹痛がきました。

人それぞれだとは思いますが、私は陣痛始まったんだとすぐわかりました。1分ほどで痛みは治まり、ちょうど10分後に再び同じ痛みがきたので完全に陣痛だと確信しました。

月曜日の朝7時ころで、夫が出勤準備をしている最中だったので、前もって会社には「立会い出産をするので近々、急に有給を取りたい」との予定を報告してあったので、スムーズに電話で有給休暇の許可をもらいました。
病院は歩いて15分ほどで行ける距離ですが、やはり夫がいると運転してもらって車で行けることと、何より初めての出産で不安がいっぱいなので夫が一緒に居てくれることに安心しました。出勤前でよかったです。

『病院には陣痛が10分おきになるまで家で待機、病院に電話連絡』と言われていましたが、待機もなにも…陣痛らしき痛みが始まった最初から既にもう10分おきだったので、(3日前のは抜きにして)すぐに病院に連絡すると、すぐ来てくださいといわれました。そして夫の運転で病院に向かいました。

準備も含めて、電話から30分後くらいには病院に着きましたが、その時点で5分おきの陣痛で、そのたびにうずくまり話もできないような激痛が襲ってくるので、受付なども自分でできず、夫にやってもらい、検診に来ている妊婦さん達の順番をすっとばして外来での診察を受けると、既に子宮口は8cm。

車椅子に乗せられ、分娩室や陣痛室のあるフロアに移動しました。
だだっ広い陣痛室で夫と二人、5分おきの陣痛に悪魔のように痛いと叫びまくり、すぐまた元どおり穏やかに…の繰り返しで、後から夫が言うにはなんて言葉をかければいいかわからなかったし正直怖かったそうです。

そこから二時間ほどその状態が続き、時々看護師さんや助産婦さんが子宮口を見に来るのですが、子宮口10cmの最大になっているものの、破水が起きないとのことで、看護師さんが指で破水させました。まさに水風船を割った感じです。破る時に少しの抵抗があって、その後温かいお湯がドバーっと出る感覚がありました。

だんだん間隔が短くなっていた陣痛も、破水をさせた途端に1分も間隔がないぐらいにほぼ断続的な痛みになり、隣の分娩室に移動しました。立会いは夫のみ。分娩台に乗って10分ぐらいでラマーズ法の練習の効果もあったのか、すんなり出産しました。
赤ちゃんは3600グラムと大きく、会陰部が少し切れたようで、出産後すぐに縫合をしたらしいですが、正直感動と出産の痛みのため縫われたのも気付かず後で知りました。朝7時に陣痛が起き、昼すぎの出産です。

カンガルーケアといって、分娩直後の赤ちゃんを、私がまだ分娩台に乗っている状態の胸の上に直接抱っこする時間があり、その時初めて母になった実感がわき涙が出ました。ほんの数分の出来事ですが、10年以上も前のできごとですが鮮明に覚えており、たぶん私の人生で一番幸せな数分間だったと思います。