【出産レポNo.48】直感で信じた先生に、私の命も赤ちゃんの命も任せての出産でした

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私の初めての出産は28歳の時です。授かり婚でしたので、夫とは出産後に同居予定で、私は実家に住んでいました。仕事がハードだった上に、当時車の免許も持っておらず、どこに行くのも徒歩で無理をしていたせいか、妊娠当初からつわりと切迫流産、妊娠中期からは切迫早産に悩まされていました。

それでも、お腹の子供はすくすく育ってくれ、母の協力もあり、妊娠37週には出産準備を整える事もできました。妊娠初期からあまり順調ではなかったので、定期受診も1~2週間おきに受診をしていて、その日も、定期受診のつもりで産婦人科に行きました。体調がいい時は徒歩で行くのですが、その日は体がだるく、一人でタクシーで行きました。妊娠38週0日でした。

看護師さんから、血圧・体重を計ってもらい、尿検査といつもの検査をしましたが、だんだんと看護師さんが慌て始め、診察室に入った時には、「急性妊娠高血圧症候群になってるから今すぐに入院しないとだめですよ」と言われてしまいました。そういえば、体がだるいし、足がむくむなあと思っていましたが、緊急入院になる程とは思っておらず、財布と家の鍵、母子手帳しか持って行っていなかったので、夫と母に連絡しました。

その日の夕方に父が荷物を持ってきてくれて、早めに準備してて本当に良かったと思いました。私の妊娠高血圧症候群のレベルは比較的重かったようで、減塩食を食べ、部屋のカーテンも開けられず、面会も夫と両親に限られていました。早く妊娠を終了する事が大事という事で、陣痛促進剤を使い、お産を進めるように試みましたが、子宮口も全く開かず、赤ちゃんもまだお腹の中にいたいのか、出てきてくれる兆候もありませんでした。

入院して2日が経ち、私を刺激しないようにと気遣っての事と思いますが、血圧を測っても教えてもらえず、先生からは「このままだと大学病院に転院してからの出産になります」と言われました。小さなクリニックだったので、対応できないと言われて、かかりつけでの出産を諦めかけた時、転機が訪れました。

看護師さんが「今まで200以上あった血圧が、急に130まで下がっています。先生に知らせてきます。」と言われ、先生から「促進剤を使ってもお産が進まないけど、高血圧症候群があるから早く赤ちゃんを母体から出してあげないといけないです。帝王切開だと手術後に血圧が上がりやすいから、血圧が高い状態での手術はうちの病院ではできないと思っていますが、今の血圧が下がったタイミングならできます。今すぐ帝王切開をするか、今は手術せずに大学病院に転院するか決めてください」と説明がありました。
私は迷わず今すぐの帝王切開を希望しました。

帝王切開を決めてからはあっという間に準備が進み、気が付いたら手術台の上にいました。腰椎麻酔で意識がある中で手術が進み、「うぎゃー!」と、想像していたより野太い鳴き声が聞こえたかと思うと、「おめでとうございます!元気な女の子です!」と声をかけられました。娘との対面は1分程度でしたが、ほっとして緊張の糸がぷつりと切れるようでした。その後、全身麻酔に切り替えられ、眠ってしまいました。手術時間は1時間程度だったようです。

次に娘に会ったのは、丸一日経った後だったと聞いています。麻酔で眠っていたのと、全く動けず、時間と日付の感覚がなく、看護師さんに後で教えてもらいました。結局、破水も陣痛の痛みも体験することなく、たった1人での出産でしたが、娘がすやすや眠る姿を見ていたら、そんなことはどうでも良いことのように思えました。その娘ももうすぐ中学生になります。

自分と自分より大事なお腹の赤ちゃん命が危なかった時、誰にも相談せずに、設備のいい大学病院ではなく小さなクリニックでの出産を選んだ理由は、直感だけでした。直感で、「先生に任せたら大丈夫」と思えました。
妊娠期間はあまりいい状態ではなく、出産も慌ただしかったですが、信頼して自分の命も赤ちゃんの命も全部任せられると思える先生に出会えたのはすごく幸せな事だったと思います。

今、お腹の中に、赤ちゃんを授かっているお母さん方、体調の変化があったり、精神的に不安定になる事もあると思いますが、助産師さんや看護師さん達に何でも相談して、妊娠期間をゆっくり穏やかに楽しんでほしいと思います。